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匿名社会 [シルバーウィングでGO]

柳田邦男の「人の痛みを感じる国家」を読み始めた。久々にちょっぴり堅めの本だ。
柳田邦男はパソコンやスマートフォンなど,いわゆるITものが嫌いなようだ。この本が発行されたのは2006年だからもう10年以上前だ。長時間使っている人は依存症だと言い,子供の人格形成にも悪影響を与えるから,PCやスマートフォンを排斥せよと力説する。しかし,大人だけでなく子供も当たり前に使っている11年後の今の状況は,ネットでつながれたパソコンやスマートフォンは既に社会インフラのひとつにもなりつつある。それでも,柳田邦男はかたくなに同じ思いでいるのだろうか。
読んではっとする文章もある。
「実名とはこの世に一人だけしかいない特定の人間の証だ」と書いてあるのは,「名前は人格の証明」の節だ。ネット社会で匿名化が進んでいることに柳田邦男は危機感を抱いている。また,個人情報保護法の影響もあり,匿名化が一層進んでいることも危惧している。確かにその点では,私も頷かざるを得ない。
津久井やまゆり園で障碍を持つ多数の入所者が殺傷されて一年を過ぎた。今でも警察・検察は殺された人たちの氏名を公表していない。裁判でも,匿名のまま公判を開くそうだ。
なぜだと強い疑問がわく。警察・検察は匿名にしたことを,被害者の親族の意向と説明するかもしれないが,殺された多数の人が名前も明らかにされず十把一絡げにされて裁判が行われるのかと思うと,これは明らかな差別だと思わざるを得ない。障碍を持とうが持つまいが,同じ人間として被害に遭っている。公開が原則の裁判だから同じように氏名等を明らかにして行うべきだ。そうでないと,障碍者は特別なんだ,特殊なんだ,健常者とは違うんだと,障碍を持つ人に対する差別を助長させかねない。
それにしても,犯人は未だに障碍者を死刑にしろとか安楽死させろと言い続けているそうだが何とも複雑な心境になる。

コットンボールができはじめた
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